平素、大変お世話になっております。
トータルヘルスケアラボSORAの小西でございます。
朝晩とても涼しくなりましたね。
ただ、あと2ヶ月もすると寒い冬がやってくるかと思うと、戦々恐々としている小西家です…。
さて、先月の“腸活”のお話を参考にされた方から、嬉しいご報告を頂きました！
・便秘が改善した！
・気分のムラが減った！
・痛みが減った！
・身体が動きやすくなった！
即実践って素晴らしいですね！
皆さんもまずはお気軽にお問い合わせ下さいねm(_ _)m
今月は現場でお問い合わせが非常に多い「更年期障害」のお話をさせて頂きます。
▼参考にさせて頂いた研究はコチラ▼
Patrizia Monteleone et al（2018）Symptoms of menopause – global prevalence, physiology and implications
Roisin Worsley et al（2016）Low use of effective and safe therapies for moderate to severe menopausal symptoms: a cross-sectional community study of Australian women
Valerie A Flores et al（2021）Hormone Therapy in Menopause: Concepts, Controversies, and Approach to Treatment
Gülnur Albayrak et al（2025）Effects of connective tissue massage on physical and emotional symptoms, insomnia, and quality of life in postmenopausal women: A randomized, sham-controlled trial
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
0⃣まずは結論です
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
我慢しなくて大丈夫です。
「すっきりさっぱり即解決！」
というわけにはいきませんし、個人差はありますが、7～8割程度は症状を緩和することができます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
1⃣そもそも更年期障害って何？
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
更年期は一般的に最終月経から前後10年の期間を指し、日本では40代後半〜50代前半の女性が更年期障害を多く経験します。
更年期障害の症状は個人差が大きく、
・熱感（ほてり／ホットフラッシュ）
・発汗や寝汗
・冷え
・めまい
・疲れ
・睡眠障害
・気分変動
・膣の乾燥や性交痛
・関節痛
・認知機能の変化
など多岐にわたります。
当院のお客様から実際に頂いたお言葉ですが
“体内のスイッチが押されると、機嫌がジェットコースターみたいに変わる”
私には経験がないので、そっくりそのままお客様の立場を理解することは難しいですが、何とも大変な状態であります…。
他人の言動にいちいち反応してしまうということですもんね…。。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
2⃣更年期にどう立ち向かうべきか？
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
さて、ではこの更年期にどう立ち向かうべきかってことですが、更年期には昔から様々な誤解があるので難しいところです。
さらに昨今はテレビやネット、SNSで玉石混交の情報が飛び交い、何を信じればよいのやら？という感じですね。
ただ、
「この年齢になれば仕方ない」
「みんな通る道だから」
「黙って耐えるしかない」
こんな風に更年期のつらさを我慢すると、さすがに人生の貴重な時間が台無しになってしまいます。
確かに、更年期症状はいずれ落ち着くものですが、平均でつらい症状が続く期間は5～10年程度とも言われています。
何の対策もしなければ、その間ずっと生活の質が下がったまま。
仕事でミスが増えたり、家族に当たって自己嫌悪…、なんてことになりかねません。
ということで、最新研究を基に対策を考えていくわけですが、その前に更年期に効くとされるサプリや民間療法の誤解を解いておきましょう。
世の中には
「〇〇を飲めば一発で症状が消えた！」
「更年期には△△が効く！」
「更年期には▢▢一択！」
みたいな宣伝文句がありますが、残念ながら世の中そううまくはいきません。
大半のサプリと食品にはまともな証拠がありません。
たとえば、代表的なのは大豆イソフラボンで、女性ホルモンに似た作用があるとして更年期対策サプリによく含まれているんですが、実は「イソフラボン摂取で更年期症状が楽になる」という明確な証拠はほとんど見つかっていません。
また、イソフラボン以外にも、市販薬やハーブ療法など色々ありますが、とりあえず現時点でまともな証拠があるものはないとお考えください。
厚生労働省の統合医療プロジェクトでも、更年期症状に対するハーブやサプリなど自然系療法の有効性を示すエビデンスはほとんどなく、植物エストロゲン（大豆由来成分など）の長期安全性も確立されていないと結論づけています。
もちろん「全く効果がない！」とは言い切りにくいのですが、安全性を考えると、自己判断や周囲のおススメに一任するのは、控えて頂いた方が良いかと思われます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
3⃣では更年期障害には何をするの？
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
では、更年期の症状を最も効果的に抑える手段はなにかといえば、
“ホルモン補充療法一択！”
という結論になります。
ホルモン補充療法はエストロゲン単体、またはエストロゲン＋プロゲスチン（人工黄体ホルモン）を補充する治療のことです。
実につまらない結論で申し訳ありませんが、複数のデータでまともな成果が出ているものは、本当にこれしかないんです…。
なので、「これは更年期の症状では？」と疑念や不安を感じたら、、サプリなどには走らずにホルモン補充療法を行っている医療機関に相談してください。
「ホルモン補充療法一択だ！」と私が叫びますと、
「YouTubeやSNSで乳がんになるし、寿命が縮むって言うてたけど！」
と不安を煽られたお客様から言われたこともありました。
実際、2002年の研究で、”ホルモン補充療法は乳がんリスクを高める”という結論もあったりします。
しかし、この研究には重大な問題点があることが分かり、結果的に誤解だったことが判明しております。
子宮頸がんワクチンの話と近いところがありますね。
よって、ホルモン補充療法は閉経症状の管理に有効なのは間違いないとなりましたので、安心して医療機関へご相談下さい。
適切な治療を受ければ、症状はかなり改善するケースがほとんどで、ホットフラッシュや発汗の改善に高い効果があります。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4⃣ホルモン補充以外に他にないの？
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
さて、更年期にはホルモン療法が第一選択枝であることを踏まえた上で、
「医療機関は抵抗がある…」
「もっと良くなりたい！」
などのご要望にお応えするため、他の選択肢を検討したいと思います。
＜筋トレ＞
閉経後、女性は筋肉量が減少し、体脂肪が増加しやすくなります。
この変化には、エストロゲンの低下が関与している可能性が高く、動物実験では、エストロゲンが枯渇したマウスは、筋肉の細胞が50％も減少し、筋力の回復も著しく低下したようです。
そのまま人間に当てはまるかどうかは、まだはっきりしていませんが、更年期障害の対策に筋トレを取り入れてみることは有効である可能性があります。
具体的には、以下を心がけておけば、閉経後も健康的な体を維持できるます。
◎スクワットで下半身を鍛える
◎ダンベルやマシンを使ったトレーニングで上半身の筋力を維持する
◎週2～3回の筋トレ＋適度なタンパク質摂取 を心がける
◎ウォーキングや軽いジョギング
◎ヨガ
＜食生活＞
バランスの良い食事を心がけるのが第一となります。
◎カルシウムやビタミンDをしっかり摂って骨粗鬆症を予防する
◎タンパク質や鉄分を意識して疲労感や筋力低下に備える
◎過度な糖分・カフェイン・アルコールはホットフラッシュを誘発しやすいので控える。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
5⃣小西さんは何もできないの？
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
私の場合は筋膜マニピュレーションという徒手療法（あの痛い治療法です）を用いて、内分泌器官（ホルモンを分泌する器管）を格納する頭や頚〜⾻盤の部分を重点的に治療します。
頭や頚〜⾻盤を中心とした身体内のコリを取り除くことによって、ホルモン分泌がスムーズとなり、更年期障害の症状緩和が期待できます。
2025年の研究では、閉経後の女性57名を対象として治療を行った結果、ホットフラッシュや気分変動の改善に貢献した、という報告もされています。
✅これって更年期障害の症状？
✅私は大丈夫そう？
✅○○に気を付けているけどあってる？
など、 不安な点や疑問がございましたら、是非この機会にお問い合わせ下さいm(_ _)m
https://lin.ee/aWZjquO（大阪府内の方）
https://lin.ee/UwHBcA1（関西圏の方）
https://lin.ee/7KA5vq2（関西圏以外の方）
※QRコードが出るので読み取って下さい
皆様のご多幸をお祈り申し上げますm(_ _)m
